Amphibious

ここでは僕がこれまでに、そして新しく使ってみた道具や、登山や沢登り、スキンダイビング、島旅での活動の紹介をしていきたい。
普段はそれぞれのフィールドでの体験を中心に、ときには海と山ボーダレスに楽しむ水陸両用スタイルの道具や場所、工夫も織り交ぜながら。
日本は山地の割合が75%、海の面積は世界第6位で現在の集計では約14,125の島が点在する、海岸線の距離は地球一周の8割以上の長さで、これもまた世界で6番目に長い、いわば海洋と山岳の国だ。
この特異性を活かさない手はないと思っている。
そこで僕が実践しているのが、海と山、川、はたまた島や水辺の近くでボーダーレスに活動する水陸両用(Amphibious)スタイルである。
なぜ水陸両用なのか
僕は海洋学部の探検部出身である。遠い島の人たちの文化を学んだり、マリンスポーツを習ったり。正直、当時は退屈に感じてしまったりもして(ほんとうに勿体無い‥)ときには授業を抜け出して仲間達と海や山に出かけてなんかもしていた。探検部では洞窟や沢、無人島なんかにも行ったりした。海中だけでなく、島にある低山なんかも探索したりした。当時は海と山は繋がっていることに何ら違和感もなかった。
社会人になり仲間達はそれぞれの道へと。僕はまだ自然との繋がりを求めてスポーツ・アウトドア量販店で働き登山を始めた。登山と言う新しい世界に触れられてもちろん楽しい。でも、感じたことは人も道具も海と山をわけていることが多い、と。例えば朝、鎌倉の小さな山に登り、午後には三浦の海でスキンダイビング。そんな一日があってもいいではないか。
実際に僕がこの数年間やってきたのは、そうした境界線を意識しない活動だった。山を歩き、ひんやりとした川や海に潜って汗を洗い流しながら、景色の続きを楽しむ。沢を詰めて、磯で遊ぶ。島に渡って山を登り、夕方には海で魚を突く。
そうしているうちに気づいたのは、山で身につけた技術が海でも、海で身につけた技術が山でも役立つことがあるということだった。従来の「登山用品」「マリン用品」という区分けでは見えてこない道具の使い方もある。
このサイトについて
このサイトでは、僕が実践している登山やスキンダイビング、沢登り、島旅、そしてそれらを組み合わせた活動や道具達を紹介していく。
山では、近所の里山から本格的な縦走路まで。使い込んだ道具の話から、失敗談、ちょっとした工夫まで。
海では、スキンダイビングでの水中散歩。どこで潜るか、何を見るか、どんな装備が実際に役立つのか。
沢では、渓流を遡る楽しさと、そこで出会う景色の話。技術的なことから、装備の使い分けまで。
島では、本土とは違う時間の流れ方。船でのアプローチから、島での過ごし方、海と山の組み合わせに持っていくべきものの話。
そして時には、これらを組み合わせた活動も。朝は山を歩いて、昼は川や海に潜って汗を流したり、水中まで景色の続きを楽しんだり。沢を詰めて、そのまま海まで下る。島に渡って山を登り、海で魚を突いて帰る。そんな境界線を意識しないスタイルでの体験と、その時に役立った道具や工夫を紹介していく。
それぞれの活動で何を体験し、どんな道具を使い、どのような工夫をしているのか。成功も失敗も含めて、ありのままを書いていくつもりだ。
山しか知らない人には海の面白さを、海しか知らない人には山の魅力を伝えたい。そして両方を楽しんでいる人には、それらを組み合わせることで生まれる新しい楽しみ方も提案したい。
これから始まる旅
水陸両用アウトドアを楽しむために、大切なのは既存の枠にとらわれない発想と、自然に対する好奇心だけだ。
山と海、川と島。日本の豊かな自然を境界線なく楽しんでいく。それが僕の目指すスタイルである。
そして、この美しい自然と隣り合わせで、災害とも向き合わなければならない。だからこそ、この環境を普段から楽しみながら親しんでおくことで、自然に対する感覚を研ぎ澄ませておきたい。一人ひとりの自助力、そしてそこから生まれる共助。
そんなことも、結果的に育まれていけばと思っている。
これから始まる旅に、ぜひお付き合いいただきたい。
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